データ復旧とは
データ復旧(Data Recovery)とは、誤って削除してしまったり、ハードウェア(ハードディスク、フレッシュメモリ)の故障、ウイルス感染、システムエラー、自然災害など、様々な原因によってアクセスできなくなったり、失われてしまったデータを、再度探し出して元の状態に戻す作業のことです。
データ復旧は、失われたデータの重要性や損傷の程度によってアプローチが異なり、何よりも迅速な対処が重要です。データが破損した、または失われたと判断された場合は、それ以上記憶装置を使用せず、専門家の助けを借りるか、適切な復旧方法を検討することが、データ復旧の成功率を高める上で非常に重要です。
データ復旧の限界について
データが削除されたり、媒体が認識されなくなった場合でも、必ずしもすべてのデータが復旧できるわけではありません。
特に、データが完全に「00」で上書きされてしまった場合は、たとえ専門家であっても復旧は不可能です。これは、元のデータが存在していた領域に全く別の情報が書き込まれてしまい、痕跡が一切残らないためです。
管理フラグ
下記はFAT(File Allocation Table)ファイルシステムです。
(Windowsシリーズが標準で対応しているファイルシステムの一つ)
順番 | 管理フラグ | データイメージ | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 0x00 | ![]() |
全て00 工場から出荷時の状態 |
2 | 0x01 | ![]() |
データあり 正常データ |
3 | 0xE5 | ![]() |
データあり 不要データ扱い |
4 | なし | ![]() |
データあり 管理フラグなし |
上記のようにはデータがある状態でトラブルが発生した際に
復旧プログラムだけで対応ができれば論理損傷、装置が壊れてパソコン等で認識しない場合、物理損傷と分けます。