サーバ・RAID・NAS復旧
当社はサーバー/NASのメーカー・症状問わず対応ができます。
SNFSファイルシステム(米国Quantum社製)で管理されている某放送局の100TB映像サーバーの復旧実績があります。
SNFSファイルシステムは大容量の映像データ管理に最適化されています。
SNFSファイルシステムは大量の映像データを取り扱っている放送局等のサーバーで多く使われています。
主な復旧成果事例
下記に羅列した事例は映像で起り得るトラブルです。(全て解決済み)
万が一、お客様が抱えているトラブルに対して類似な事例がなくても遠慮なくご相談下さい。
当社はサーバー/NASのメーカー・症状問わず対応ができます。
1/9 受付番号
→ H12-07S81
2/9 サーバー (Hewlett-Packard 社製品)
→ ML370 HDD(SCSI) 146 GB X 5台
ストレージ
MSA30 HDD(SCSI) 146 GB X 13 台
・OS: Windows Server 2003
・RAID 5
・データベース : 無し
3/9 依頼時の状態
→ サーバーが立ち上がらない。
4/9 他復旧会社経由有無
→ 大手5社(RAIDの復旧を業務として謳われている会社になります)
※5社共通の所見としてはRAID情報が完全崩れているためデータ復旧は不可だと言われたそうです。
5/9 診断結果
→ サーバー側の1,2番ハードディスク2台がヘッド損傷
6/9 作業内容
→ ヘッド交換、
弊社特異技術によるRAID情報復元
(一般のデータ復旧ソフトではRAID情報の復元はまず出来ません。)、
データ復旧
7/9 復旧データ容量
→ 694 GB
8/9 作業時間
→ 約12日
9/9 復旧データ状態
コメント: 早く弊社に辿り着いていただきたかったケースです。
RAIDの復旧を謳われても出来ない会社が多いのは、市販の
復旧アプリケーションを利用する単純な作業だけだからかもしれません。
幸いにして弊社技術で復旧出来、不良セクターがあったものの復旧結果は良好でした。
1/9 受付番号
→ K01-20K18
2/9 ストレージ (SPLENTEC IS9300-X)
→ HDD(SATA) 24 X 1 TB
・OS: Windows Server 2003
・RAID 5
・データベース : 無し
3/9 依頼時の状態
→ サーバー上でストレージがマウントできない。
4/9 他復旧会社経由有無
→ 2社
5/9 診断結果
→ 11,4番ハードディスク不良セクターあり
6/9 作業内容
→ 4番ディスクヘッド交換後複製
11番ディスクヘッド交換なしで複製
7/9 復旧データ容量
→ 11.8 TB
8/9 作業時間
→ 約9日
9/9 復旧データ状態
コメント:4,11番ディスクに深刻な不良セクタが発生していたがファイル情報部分が無事だったた良好な結果を出すことが出来た。
サービス料金
HDD数 | 復旧成功 | 復旧失敗 |
---|---|---|
1 | 50,000 円 ~ | 無し |
2 以上 | 相談要 | 相談要 |
※ ディスクのヘッド等の交換の際には資材代を請求する場合がございます。 |
復旧までの所要時間・
サービス料金はハードディスクの損傷の具合によって異なります。 データ復旧の度合いは復旧作業後に判ることとなります。
障害時の主な症状
OSが起動されなくて、データのアクセスが不可能になる。
RAID構成されたストレージ内のデータを誤って削除した後、ごみ箱を空にした。
RAID構成されたストレージをフォーマットをした。
メインサーバのファームウェアのエラーが発生してデータの確認が不可能。
ディスクのエラーが原因で再構築中エラーが発生しボリュームが消えてしまった複合的な障害現象。
データ復旧作業の手順(6段階)
1.ハードディスク診断
ハードディスクを受領次第、
診断後、ハードディスクの状態と復旧までの所要時間・
復旧までの所要時間・
サービス料金はハードディスクの損傷の具合によって異なります。 データ復旧の度合いは復旧作業後に判ることとなります。
2.ハードディスク複製
デュプリケイターソフトを利用してハードディスクの複製作業を行
重要な作業です。
ハードディスクを複製することで原本データの2次損傷を予防する ことができます。 ハードディスクが通電しなかったり、
異音がする等物理的に壊れた際にはハードディスクの修理作業が伴 います。
3.ハードディスクデータ分析
ハードディスクから要請されたデータを復旧するためにデータを分
所要時間はインターフェースがSATAの場合100GB当り、
約30分程度掛ります。
4.ハードディスクデータ復旧
上記3.
ハードディスクのファイルシステム、
復旧対象データフォーマットに最適化されている復旧プログラムの 使用が必要です。 弊社では各種の組み合わせが可能な復旧プログラムを有しておりま す。
5.データ復旧検証
お客様から頂いた情報に基づき復旧データ量、
復旧結果が良くない場合はカスタマイズ 復旧作業を行います。
例1.映像ファイルが再生できない。
例2.データベースファイルがマウントできない。等々。*カスタマイズ 復旧作業時には復旧ブログラム開発が必要です。
6.復旧データ報告
復旧したデータを整理してデータ復旧結果のご報告をさせて頂きま
復旧データのリストを作りご提示させて頂きます。
写真データの場合はイメージファイルを提示させて頂きます。
RAIDとは
RAIDは「Redundant Arrays of Independent Disks」の略で、複数台のハードディスクを組み合わせて、仮想的な1つのハードディスクとして運用する技術で、データ復元力を向上させる目的で使用されます。
RAIDの長所/短所
• 長所
RAIDの最も大きい利点は、データの破損を防止するために、復元力を強化し、システムの信頼性を向上することです。
RAIDを構築することにより、より安全な(冗長性の高い)大容量のストレージスペースを確保する運用上の利点を期待出来ます。
同時に複数のディスクに分散させてデータを読み書きし処理速度を向上させることが出来ます。但しこの場合にはデータ保護機能がないため、複数台のハードディスクのいずれかであっても故障すると、すべてのデータは使用出来なくなるという欠点があります。
• 短所
RAID0を構築する場合、ハードディスクの物理的な損傷の危険性は使用するハードディスクの数だけ増加します。
RAID1の場合、システムはディスク1個運用する場合に比べると、高いコストが掛かります。
RAIDの方式
• ハードウェア方式
RAIDコントローラカード:RAIDコントローラと呼ばれるボードをPCに設置しRAID制御とディスクの管理を任せます。一部の製品には、マザーボードにRAIDコントローラの機能を持っている製品があり導入コストが安いなどの利点がありますが、OSやPCの性能に依存することが多く、独立したハードウェアRAIDと比較すると、パフォーマンスは低下します。
ディスクアレイ装置:RAIDコントローラとは異なり、特別なドライバが必要とせず、CPUに負荷がほとんどない。自動回復機能を備えているので、障害にも対応することができ、コントローラとドライブが一体化されているので、全体的に信頼性が高いが、初期費用が多く入る。
• ソフトウェア方式
RAIDソフトウェアを利用して、OS自体がIDEなどを介して複数台のディスクを管理する方法です。ハードウェア方式と比較すると、CPUに高い負荷が掛かる特別なハードウェアを購入する必要がないという利点があります。
RAIDのLEVEL
• RAID 0
RAID0はデータを分割し、複数台のハードディスクに同時に分散して読み書きを高速化を目指します(ストライピング)。しかし障害発生に備えた予備のハードディスクを持たないので耐障害性はありません(耐障害性0)。また1台のディスクの故障が全体の障害になりますので、故障率の増加も引き起こします。
• RAID 1
RAID1はドライブに記録されるすべてのデータを別のドライブにも同時にコピーする方法(ミラーリング:Mirroring)でシステムの高い安全性を確保します。RAID1 ARRAYは、単一のドライブを使用することに比べて若干良い程度の性能を提供します。(読み込みはより早く、書き出しは少し遅い。しかし、ECCを計算していないので、RAID4や5より速い。)この場合、どのドライブが故障してもデータの破損は起りません。しかし、全体の容量の半分が余分のデータを記録するために使用されるので記憶容量当たりの単価が高くなります。
• RAID 2
RAID2は、ディスク間にストライピングを使用して、いくつかのディスクではエラーを検出し、修正するために使用されるECC情報が保存されます。この方式は、RAID2にエラー検出能力がないドライブのためにHAMMINGコード(符号)を使用しRAID中最大の冗長性を有しますが、RAID3に比べて利点がありません。
• RAID 3
RAID3はパリティ情報を格納するために、独立した1つの専用ドライブを使います。内蔵されたECC情報がエラーを検出するために使用されデータ復旧は、別のドライブに記録された情報の排他的論理和(XOR:exclusive OR)を計算して実行されます。入出力操作が同時にすべてのドライブのために行われるので、RAID3は入出力を重ね出来ません。このような理由から、RAID-3は、大規模のレコードが多く使用されて、単一のシステムに多く使用されます。
• RAID 4
RAID4は、RAID3のI/O単位がビット/バイトの単位であるのをブロック単位に拡大してI/O効率の改善を期した方法です。 パリティドライブは常時アクセスの状態で読み書き性能のボトルネックとなりひいてはドライブの消耗も激しい。RAID4が改善されRAID5に移行しています。
• RAID 5
RAID5はパリティ情報がすべてのドライブに分けて分散記録されるのでパリティを担当するディスクがボトルネックを起こしません。このため、この方式は、マルチプロセスシステムで、小さなデータの記録がある場合は、より高速です。読み込みスピードに優れますが、書き込みの時にはパリティブロックの再作成が必要になります。
• RAID 6
RAID6は、RAID 5と似ていますが、別のドライブの間に分布している2次(複数)パリティ構成を含むことにより、信頼性が大幅に向上しています。必要なHDDは4つ以上であり、2つのハードディスクが同時に故障してもデータ復旧が可能なことがRAID6の特徴です。
高速化を図る場合、RAID6 + 0で構成することにより、RAID6の信頼性を維持しながら高速化することができ、信頼性をより高くするには、RAID6 + 1で構成した場合、5つのハードディスクが故障しても耐えることができます。
• RAID 10
RAID10は、各ストリップがRAID1ドライブアレイのストリップアレイを提供します。この方式は、RAID1よりも高い性能を提供していますが、値がより高い。
JBOD
JBODは “Just a Bunch Of Disks」の略で、複数の物理ドライブを集めて一つの論理ドライブとして使用する方法です。方法論は、RAIDのようですが、RAIDは、容量を多少犠牲にしてでも信頼性を確保しようと(RAID0を除く)という意識で使用されているのに対し、JBODは信頼性を多少犠牲にしてでも、大容量を確保しようとするときに使用されます。