データ復旧の仕組み

FAT(File Allocation Table)ファイルシステムの場合
・管理ステータスを示すフラグ情報 = 「0x01」
WORD、EXCEL、PDF、写真、動画などのファイルが電子媒体に記録され、特定の管理システムに登録される際に、システム内の管理ステータスを示すフラグに「01」が設定されます。
・管理ステータスを示すフラグ情報 = 「0xE5」
WORD、EXCEL、PDF、写真、動画などのファイルを削除するとシステム内の管理ステータスを示すフラグ情報に「E5」が設定されます。
データ復旧とは管理ステータスを示すフラグ情報「0xE5」を「0x01」に変換してくれる行為です。
殆どの市販データ復旧ソフトは管理ステータスを示すフラグ「0xE5」を「0x01」に変換してくれる役割をしていますが。
しかし、削除などの影響で管理ステータスを示すフラグ情報が失われ、かつデータ本体が断片化している場合は、復旧の精度が大きく低下したり、復旧できなくなったりすることがあります。
・管理ステータスを示すフラグ情報がなくなっている場合
管理ステータスを示すフラグ情報が失われ、かつデータ本体が分散(断片化)している場合は、市販データ復旧ソフトでは対応しきれません。
当社では、管理ステータスを示すフラグ情報がなくても、データ本体が分散(断片化)していても対応可能です。
データ復旧の限界について
データが削除されたり、媒体が認識されなくなった場合でも、必ずしもすべてのデータが復旧できるわけではありません。
特に、データが完全に「00」で上書きされてしまった場合は、たとえ専門家であっても復旧は不可能です。これは、元のデータが存在していた領域に全く別の情報が書き込まれてしまい、痕跡が一切残らないためです。
管理フラグ
下記はFAT(File Allocation Table)ファイルシステムです。
(Windowsシリーズが標準で対応しているファイルシステムの一つ)
| 順番 | 管理フラグ | データイメージ | 説明 |
|---|---|---|---|
| 1 | 0x00 | ![]() |
全て00 工場から出荷時の状態 |
| 2 | 0x01 | ![]() |
データあり 正常データ |
| 3 | 0xE5 | ![]() |
データあり 不要データ扱い |
| 4 | なし | ![]() |
データあり 管理フラグなし |
上記のようにはデータがある状態でトラブルが発生した際に
復旧プログラムだけで対応ができれば論理損傷、装置が壊れてパソコン等で認識しない場合、物理損傷と分けます。



