データ復旧の仕組み

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データ復旧の仕組み 2025-10-28T19:50:49+09:00

データ復旧の仕組み

FAT(File Allocation Table)ファイルシステムの場合

・管理ステータスを示すフラグ情報 = 「0x01」
WORD、EXCEL、PDF、写真、動画などのファイルが電子媒体に記録され、特定の管理システムに登録される際に、システム内の管理ステータスを示すフラグに「01」が設定されます。

・管理ステータスを示すフラグ情報 = 「0xE5」
WORD、EXCEL、PDF、写真、動画などのファイルを削除するとシステム内の管理ステータスを示すフラグ情報に「E5」が設定されます。

データ復旧とは管理ステータスを示すフラグ情報「0xE5」「0x01」に変換してくれる行為です。

殆どの市販データ復旧ソフトは管理ステータスを示すフラグ「0xE5」「0x01」に変換してくれる役割をしていますが。
しかし、削除などの影響で管理ステータスを示すフラグ情報が失われ、かつデータ本体が断片化している場合は、復旧の精度が大きく低下したり、復旧できなくなったりすることがあります。

・管理ステータスを示すフラグ情報がなくなっている場合
管理ステータスを示すフラグ情報が失われ、かつデータ本体が分散(断片化)している場合は、市販データ復旧ソフトでは対応しきれません。
当社では、管理ステータスを示すフラグ情報がなくても、データ本体が分散(断片化)していても対応可能です。

データ復旧の限界について

データが削除されたり、媒体が認識されなくなった場合でも、必ずしもすべてのデータが復旧できるわけではありません。

特に、データが完全に「00」で上書きされてしまった場合は、たとえ専門家であっても復旧は不可能です。これは、元のデータが存在していた領域に全く別の情報が書き込まれてしまい、痕跡が一切残らないためです。

管理フラグ

下記はFAT(File Allocation Table)ファイルシステムです。
(Windowsシリーズが標準で対応しているファイルシステムの一つ)

順番 管理フラグ データイメージ 説明
1  0x00  全て00
 工場から出荷時の状態
2  0x01  データあり
 正常データ
3  0xE5  データあり
 不要データ扱い
4  なし  データあり  
 管理フラグなし

上記のようにはデータがある状態でトラブルが発生した際に
復旧プログラムだけで対応ができれば論理損傷、装置が壊れてパソコン等で認識しない場合、物理損傷と分けます。